コロナウイルスに対する消毒効果の論文

Journal of hospital infection (院内感染に関する雑誌)という、正直なところ以前の私の仕事では全く馴染みのない雑誌ですが、今ではとても興味深い論文があったので紹介します。

この論文ではコロナウイルスがどの程度、人や動物ではない、無機質なもの、つまり、金属とか木材とか、そういう”inanimate”な物質に付着して、生物活性を有しているか(ウイルスとしての役割を維持しているか)ということを複数の論文から検討したものです。
コロナウイルスとして今猛威をふるっているCOVID-19の病原体であるSARS-CoV-2ではなく、SARSやMERSなどのデータを検証していますが、ある程度参考になると思います。

SARS, MERS, HCoVといった疾患に対する病原体のウイルスは金属、ガラス、プラスチックの表面で、最大9日間まで活性を有していたとのことです。
一方で、62-72%の濃度のエタノール、0.5%過酸化水素水、0.1%水酸化ナトリウム溶液では1分以内に“殺菌”されたということです。一方で、0.05-0.2%塩化ベンザルコニウム(病院で使われているいわゆるザルコニン)や0.02%クロルヘキシジンはその効果が劣るとのことでした。

SARS-CoV-2に対する予防薬やいわゆる特効薬がない現状では、効果的な消毒薬を用いた感染予防対策が最も重要な手段で、この論文を見る限りは、複数の人が手で触るところはアルコール消毒(メタノールではなくエタノール)が望ましいでしょう。

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