多胎妊娠の合併症

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多胎妊娠の合併症とは

多胎妊娠における合併症を考えるとき、大きく分けて二つのことを考える必要があります。

  • 多胎妊娠によって胎児に引き起こされる合併症
  • 多胎妊娠によって母体に引き起こされる合併症

そして、その結果、産まれた赤ちゃんにとってどのような影響があるか、です。

また、膜性診断の違い(胎盤が一つか二つか)によっても、胎児の合併症は異なります。

まずは、多胎妊娠全般の合併症について説明します。

多胎妊娠と早産

多胎妊娠は、単胎妊娠と比較して早産傾向になります。早産とは、妊娠37週未満の分娩のことをさし、中でも妊娠28週未満の場合を超早産と呼びます。

早産の定義

早産の定義は、このようになります。

流産 妊娠22週未満の分娩
超早産 妊娠28週未満の分娩
早産 妊娠37週未満の分娩
正期産(満期産) 妊娠37週以上、42週未満の分娩
過期産 妊娠42週以降の分娩
超早産

妊娠37週未満の分娩は早産と呼ばれますが、その中でも特に妊娠28週未満の時期、つまり、赤ちゃんの未熟性が津より時期のことを超早産と呼びます。

多胎妊娠における早産率(2009年)

単胎、つまり胎児が一人の場合の早産率は約5%となり、双胎妊娠では5割以上が早産します。三胎妊娠ではほとんどの場合が早産に名入ります。中でも、妊娠28週未満の超早産率は双胎、三胎となるにつれて高くなります。

早産の赤ちゃんは、臓器の発達が未熟ですので、呼吸、循環、消化、免疫など、多くの面で発達が必要です。そのような状況で産まれてくるとさまざまな合併症が増えますので、新生児集中治療室(NICU)での対応が必要となる場合が多くなります。そのため、多胎の方は、周産期母子医療センターを備えた医療施設で対応が必要となることがあります。

早産の予防

「管理入院」という言葉があります。これは、入院して安静にすることで、早産を予防しようとすることを目的として行われてきました。
しかし、最近の研究では、予防効果は明らかでないと言われています。

多胎と妊娠高血圧症候群

胎児の数が増加に伴い、妊娠高血圧症候群の発症率も高くなります。

単胎妊娠では、数%の頻度だと報告されていますが、双胎妊娠では2割前後との報告があります。

ただし、単胎と比べてどれぐらい高いのか、そういうことや多胎妊娠での正確な割合を出すことは難しいとされています。
というのは、多胎の場合、早産になる可能性がありますので、「早産の人の中には、早産にならなかったら、その後に妊娠高血圧症候群になったかも」という方も含まれます。
なので、正確なことは言えませんが、少なくとも妊娠高血圧症候群になりやすい、ということは言えますので、いずれにしても妊婦健診などでの注意が必要となります。

一絨毛膜双胎に特有の合併症

複数の胎児が一つの胎盤を共有している一絨毛膜双胎では、胎盤が一つと言うことで固有の合併症が引き起こされます。

代表的なものが、双胎間輸血症候群  Twin-to-Twin Transfusion Syndrome (TTTS)です。

その他、まとめると以下のような合併症がありますが、そのことについては別稿(後日)で、詳しく説明します。

それまでは下記をご参照下さい。

東邦大学医療センター大森病院総合周産期母子医療センター(母体・胎児)で行っている胎児治療である双胎間輸血症候群(TTTS)とは、一絨毛膜性双胎の約10%に発症する疾患です。
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