教授室の窓から

医学教育のこと、医療のことのみならず、教授室の窓から眺めた日々のつれづれなる想いを綴っています

ランニング

ランニングと新型コロナ

学会などの仕事が入っていない日曜日は、極力論文を読まないようにしている。でも、ランナーズonline から興味深いデータが紹介されてきたので少し調べてみた。 ランニングがコロナ重症率を低下させる!? ランナーズ5月号に掲載の記事 ついに...
医学・医療

超音波による胎児形態の標準的評価法

ようやくたどり着いた長い道のり 妊婦健診で受診される妊婦さんやそのご家族は、胎児の超音波検査をうけて胎児の病気をチェックしてもらうのが当たり前と思われている方が多いでしょう。しかし、妊婦健診には健康保険が適用されないため、自費診療の扱いに...
教授室の窓から

桜の季節に多様性を考えてみた

春になると東邦大学医学部・東邦大学医療センター大森病院の周りは桜の花に包まれます。今年も3月中旬から、東邦医大通りに植えられた陽光桜がピンク色の花を咲かせ、そして3月下旬には東邦大学医学部正門のソメイヨシノ(染井吉野)が陽光桜とは違った淡...
教授室の窓から

ポリフェノールと胎児動脈管との関係

最近、少し気になることがあったのでざっと論文を調べてみました きっかけは、「超音波検査で胎児の動脈管が細いかも」という相談でした確かに、肺動脈から胸部大動脈につながる動脈管が細くなっていました 出生後に閉じるはずの動脈管が胎児期に閉じるこ...
教授室の窓から

海外留学や国際学会のための英語学習の一歩

海外留学での大失敗 米国フロリダ州に海外留学したのはもう19年前になる。思えば、大失敗以外のなにものでもなかった「何を言っているのか、わからない」「どう伝えていいのか、わからない」路頭に迷い、家族を不安にさせた日々がそれでも今では懐かしい...
教授室の窓から

死への怖れ-つれづれなるままに

新型コロナウイルス感染症(COVID-19)は様々の影響を与えているが、私からすれば目に余るのが、医療従事者や感染者やその周囲の人々への差別的発言である。どうして人はそんなにも無遠慮なことが言えるのか、自分が感染したときに結局は関わらざる...
教授室の窓から

この至難を乗り越えるために-レジリエンスの視点から-

新型コロナウイルス感染症(COVID-19)が日本国内でも蔓延(まんえん)しつつある今日この頃、レジリエンスという観点で考えてみた。 といっても、心理学や精神医学の専門家でもない自分ではあるが、自分に言い聞かせるつもりで想ったことを記述す...
医学・医療

サプリメントで帝王切開が大変なことになるかも!

少し仰々しいタイトルをつけたが、「万が一」のために今後、帝王切開が大変なことになるかもしれない、という危惧があったので、この投稿を書いた。 帝王切開の麻酔 一般的に、帝王切開における麻酔は、「区域麻酔」つまり、脊髄くも膜下麻酔、脊髄く...
教授室の窓から

レオナルド・ダ・ヴィンチは500年前に心臓のねじれた収縮を描いていた!

最近、心臓の機能に関する文献をあさっていて、興味深い表題の論文に出会った。 Long-axis contraction of the ventricles: a modern approach, but described alread...
教授室の窓から

医療における身体化

私の敬愛する偉大なる漫画家の手塚治虫氏のブラックジャックの中で、一卵性双胎だった兄弟の一人が病気になって手術を受けると、他方にお同じ部位の痛みが生じるというエピソードがあった。このような症状は、精神疾患としての身体症状の一つと捉えられるだ...
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