超音波医学の果たしてきたものとこれから
本日(平成30年6月8日)から3日間に渡って開催されている日本超音波医学会第91回学術集会に出席している。
超音波診断装置が産婦人科領域に果たした役割は大きい。
もともと超音波診断装置による医用画像診断装置は、我が国で最初に開発されたときいている。今は社名はないがALOKA社である。その後、国内外の沢山のメーカーが技術の粋を集めて新たな装置を繰り出している。
医用超音波診断装置は、生体に対して理論的には無侵襲と言われている。特に胎児を扱う私たちの世界では、
「生体作用がないか、もしくは、大きな影響はない」
というのは、とても重要である。
何かの検査をしたら、胎児の先天異常が増加した、ということがあったら大変だ。
まあ、そんなことで、私の産科医としての人生もほとんど超音波診断装置とともに歩んでいると言っても過言ではない。
胎児診断、胎児治療と超音波診断装置は切っても切れない間柄だ。
胎児CTと胎児MRI
今日のプログラムの中で、昨年から準備をしてきた大切なセッションが
「胎児CT、MRIの現状と未来」
である。
“胎児にCT?、胎児にMRI?”と、一般の人はまだ違和感があるだろうが、様々な胎児疾患において、これら超音波以外の画像診断の有用性が明らかとなってきた。
今日は、そういう意味で実り多き時間を過ごすことができた。
最期に、共同座長ないし演者の皆さんに謝意をこめて名前を記します。
国立成育医療研究センター病院放射線診療部 宮嵜 治 先生
東海大学医学部専門診療学系画像診断学 丹羽 徹 先生
久留米大学医学部産婦人科学講座 上妻 友隆 先生
茅ヶ崎市立病院産婦人科 青木 宏明 先生
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