物語

碧き波の彼方に 第二話

瀬戸内海を望む地方都市で慎ましく暮らす玲奈は初めての妊娠に戸惑いとときめきを感じながら過ごしていた。彼女の身にふりかかる運命とは。そしてベテランの産婦人科医鹿取祐輔は玲奈に対して何ができるのか。“産まれる”というあたりまえの出来事をとりまく...
物語

碧き波の彼方に 第一話

瀬戸内海を望む地方都市で慎ましく暮らす玲奈は初めての妊娠に戸惑いとときめきを感じながら過ごしていた。彼女の身にふりかかる運命とは。そしてベテランの産婦人科医鹿取祐輔は玲奈に対して何ができるのか。“産まれる”というあたりまえの出来事をとりまく...
医学・医療

無痛分娩関連報道の根底にあるプロフェッショナルオートノミーの必要性

最近、上のリンクに挙げるような無痛分娩に関する医療事故報道をよく目にする。個々の事例のことは私には言及できないが、なぜこのような報道が最近取りざたされているのか、私見(勝手な意見)を述べる。ちなみに、時期を同じくして、過去数年間の妊産婦死亡...
医学・医療

不妊治療に望むにあたって

私が結婚する頃にはなかった「ブライダルチェック」と称した結婚前の女性が受ける健康診断があたり前ようになりつつある。といってもある意味での“意識が高い系”の方々が受けているのかもしれない。結婚して妊娠して子育てをする上で自分の健康状態を予め知...
教授室の窓から

論文の書き方について想うこと

論文を書くということ長年、医局という場にいると、そして、特に教職という立場にいると「論文を書きましょう」というのが口癖になる。「うるさいなー」と感じている医局員も多いことだろう。思い起こせば二十数年前に医師になったとき、先輩達に同じ言葉を繰...
学会・研究会

超音波セミナーを終えて

無事終了6月3日(土)4日(日)の一両日に渡って主催した日本母体胎児医学会第8回超音波セミナーが無事終了しました。まずは事前準備・当日と奔走してくれた東邦大学の医師・助産師・臨床検査技士・学生・秘書の皆さんにお礼を。ありがとうございました。...
学会・研究会

日本超音波医学会で想ったこと

沢山の医師・臨床検査技士などの医療者・工学系研究者・機器メーカーが、栃木県宇都宮市に参集して行われた3日間の学会が終わった。当然ではあるがほとんど産婦人科のセッションで発表をしたり、討論をしたりして感じたこと。産婦人科診療と超音波検査は切っ...
医学・医療

“受動喫煙”のお腹の赤ちゃんへの影響は?

受動喫煙に関しての話題が、昨今、メディアで取りざたされていますので、妊娠への影響はないのか、という点で、一つの論文を取り上げてみました。もともと妊婦自身が喫煙することが胎児へ与える影響については様々な報告があります。胎児の成長、出生後の発育...
学会・研究会

日本超音波医学会第90回学術集会 学会ってなんだろう

きたる5月26日から28日まで栃木県宇都宮市で、日本超音波医学会の学術集会(いわゆる業界用語での“学会”)が開催されます。著者ももちろん参加します。学会ってなんなんでしょうね。私の認識では、医学データを活用する上において最も重要なことは、い...
物語

止まらぬ出血 その6(最終章)

「いろいろお世話になりました」真由美の夫はやっと彼女をこの異空間から連れて帰ることができるという安堵感を示すような表情をしながら深々と頭を下げた。顔には喜怒哀楽といった感情はなく、モノクロな気分の浮き沈みだけが映っていた。霊安室の玄関前には...