第53回日本周産期・新生児医学会に参加して

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学会が終わった後の投稿というのは何とも情けないですが、横浜は個人的には天候も暑く、学会も熱く過ごせた気がする。

日本周産期・新生児医学会は、全国から産科・新生児科(小児科)・小児外科・麻酔科を中心に周産期に関わる医師や助産師・看護師が集う学会である。

この学会と私はどうやら「同学年」のようで、それも何かの縁かもしれない。

今回の学会では、自施設の後輩達が如何に学会発表をこなすかという課題があり、そして、後輩達が全国の仲間とどのように繋がるかという課題があった。

ある程度は達成できたのではと思う。

この学会に参加して二十数年になるが、発表や討論が大きく変わった気がする。
以前の学会では
「その点は小児科の先生からのご意見があったので分娩としました」
「産科側の判断についてはちょっとわかりません」
「産科の立場から言えば、、、」
といった同じ母体から生まれるであろう胎児、出生した新生児に対して“領域を区切った”話が多かった気がする。

しかし、最近の発表をみると産科側も新生児のデータを提示し自らが説明していたり、新生児側も産科のデータを引用したりと、ようやく「周産期」という概念が真の意味での融合を来し始めたような気がする。

また、私自身がとても驚いたと同時に今後の課題と思えることもあった。

それは、患者会の皆さんの展示が増えてきていると言うことだった。

風疹、TORCH症候群、トリソミー18、レスピレーター管理等々、いろんなことで苦労されている患者さんやその親の会の皆さんが、ブースを設けてアピールされている姿だった。

3日間もブースを維持するのは大変だと思う。

でも、そういった方々の声を拾う、貴重な機会であることも認識できた気がする。

夏は今からが本番。周産期のためにどっぷりと熱き志でがんばろう!

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